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スーの徒然草

スーの徒然草

社会人1年目・・・

★社会人1年目★
 
 私は大学を卒業する前の2月からすでに正社員として契約してもらっていました。よって、2月から○○○○校教務主任として勤務を始めました。
 
 ちなみに前後しますが、勤務自体は本校でインターンとして冬期に勤務していましたのでなんとなく状況はつかんでいました。
 
 そして、初めて○○○○校に出勤しましたが、最寄り駅に降りた瞬間、あまりに何もない風景に驚きました。実はその駅、昨年に掲載された某週刊誌アンケートワースト1の駅だったのです。そして、しばらく歩くと校舎に到着。そこには室長が待っていたのですが、教室の大きさが中途半端。で、生徒数が何名ほどいるのか名簿を見ると、なんと10名未満・・・。我が目を疑いました。株式会社で、新卒採用をバリバリやっていて、会社の年商等も公表しているのに、その実態は!!という感じです。実際、本などで公表している数値と本当の数値で合っているものは何一つありませんでした。ちなみに総生徒数は全校舎をあわせても200名以下。これは儲かってません(苦笑)。
 
 というわけで、当然初月給が遅配。給与日に人事の人から連絡がありました。ちなみに、後から分かったのですが塾という会社なのに、一番の高給取りだったのは、授業などは一切もっていない総務部長の女性でした。その時点で、もう塾という会社は成り立っていません。学院長より、教務部長より給料をもらっていました。まあ、一部のうわさでは社長の愛人だったという話なんですけどね(笑)。
 
 給与は遅配でしたが、それでも新人を優先的に満額出していたようです(満額といっても税金を引くと15万円台ですけど・・・)が、2年目以上の人らは基本的に私よりも給料が低くて、どうやって一人暮らしをするんだ?という感じです。ちなみに先輩の給料は8万円だったそうです。5月に退職したのですが、4月の給料は8千円?ありえます??どういう計算をしたらそうなるのでしょうか・・・なぞです。

 そんな事実を知ってしまってまともに仕事ができるはずもありません。しかし!しかししかし・・・この業界の恐ろしいところは、「生徒に影響を与えたらどうするんだ?」という考え方がはびこっていることです。特に、新卒なんぞは、「給与は二の次、仕事と生徒が大事だ!」という人が少なくありません。ですから極貧でもちゃんと出社して仕事をするという恐ろしくあり得ないサイクルとなるのです。
 
 会社の研修は自腹、わけの分からないGWのキャンプの交通費なども自腹、なんと模擬試験の費用まで社員負担。印刷機はボロボロで木の棒か何かで支えなければ動かない有様。あ、ちなみにコピー機はありますが、コピー用紙は事前に何枚使うか申請してそれ以上はくれません。ですから社員はみんな本社の近くにあった西友にマイコピー用紙を買いにいっていました、しかも再生紙の安いやつ(笑)。校舎のトイレットペーパーや切れた電球も支給されずに自腹(しかも給料が安いのでこれすらケチろうとするのが自分自身悲しかった・・・)。社長の道楽で職員を無理やり飯に連れて行かれたら、なんとワリカン・・・。いやいやいやいや、あり得ません。まだまだありますよ~。

 そして、4月からいきなり△△△校の教務主任を兼任することになり、週3日ずつ交互に行くことになりました(もちろん週休1日あるかないか)。しかし、会社から出る定期代は、出勤する校舎への定期代6ヶ月分の費用を6で割った額が毎月支給されます・・・。つまり一気に6ヶ月定期を買わないと確実に損するわけです。しかし、私のように複数の校舎に出勤するとどうなるか・・・、定期券が買えね~じゃね~か!

 というわけで、交通費すらなくなる職員もいました。そんな先輩に千円お金を振り込んであげて、ということもありましたよ。


 4月末にはわけの分からないキャンプ研修。テントを建てられるようになるのが目標・・・。そこでもしっかりキャンプ費用2万8千円をなぜか会社に支払い(なんと会社は収入として計上していたことがあとで発覚・・・)、交通費は別・・・。また、話は先に行ってしまいますが、学生を連れて行くスキー旅行は、仕事で行くのになぜか「職員は1人3万5千円で~す」といわれて徴収され(これは領収書がきられませんでした。おそらくというか確実に社長のポケットマネーになっています。)、その前に行かされたスキー研修兼忘年会も交通費、宿泊費は自腹。いやあ、社員からお金を巻き上げて収入にしたりポケットマネーにしているんだから、怒りを通り越して笑ってしまいますね。

 そして、徐々に職員は辞めていきます。ちゃんと辞めた人はあまりいないです。突然行方不明になった人、何度も話し合って確実に不利になる条件で辞める人(最後の月は無給で仕事しろ、みたいな)、こんなのが普通でしたね。

 そんな中でも新卒採用をやっていたんですよね(最後の新卒採用でしたが)。それで来るみんなにどれだけ真実を伝えてあげたかったか・・・。

 そんな惨状の中、絶対転職するのだ!と心に決めて、その機会をうかがっていました。

―続く―


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